当社は1985年の設立以来、株式会社日本製鋼所グループにおける防衛事業の一端を担い、防衛装備品の火砲・戦闘車両・特殊装甲戦闘車両等の維持整備と部品販売及びサービスの領域において日本製鋼所と一体となって事業展開してまいりました。
当社は過酷な運用に堪えうる防衛装備品の運用を支える技術・技能にかかる永年培ったノウハウと高い専門性を有しており、長期に亘って運用される各種装備品の可動率確保や信頼性向上の実現と、提供するサービスの向上に努めてまいりました。
昨今、国際情勢は激変且つ混迷しており、特に我が国周辺地域においての安全保障環境は激変し、我が国の安全保障戦略は大きく転換され、自衛隊の活動の更なる即応性や多様化が要求される時代になりました。
当社の各種防衛装備品の有効性向上とお客様からの期待はますます大きく、その重要性は日々高まっていると認識しております。
私たちは日本の平和と安全保障を支える専門家集団として、誇りと情熱を持って「安心・安全・コンプライアンス」を最優先し、持続可能な社会の実現を目指す所存です。
令和6年6月30日現在
㈱日本製鋼所は北海道室蘭の地で陸上自衛隊（当時は陸上自衛隊の前身に当たる保安隊）装備品の第５段階（現３段階）整備作業を昭和28年に開始いたしました。
当時北海道は東西冷戦構造下における国防上重要な地域として質・量ともに装備品密度が高かったものの装備品の外注整備に応え得る企業は㈱日本製鋼所室蘭製作所以外にはなく、火砲・戦車をはじめ各種戦闘車両の車体、エンジン、トランスミッションに至るまで整備を実施してまいりました。
昭和44年からは国産第１世代の陸上自衛隊装備品の整備が開始され、61式戦車、二連装高射機関砲（L-90）等各種装備品の整備も行い、昭和61年からは㈱日本製鋼所の100%出資会社である当社に整備事業が移管されました。
移管後は、陸上自衛隊のほか航空自衛隊や海上保安庁の装備品整備も手掛け、広範多岐にわたる最新の整備技術・技能を習得・蓄積するとともに時宜に応じ設備を拡充しお客様の要求に応え得るよう体制の整備を図り現在に至っております。
